※ この記事は高齢一人暮らしの母にとっての話し相手、私と一日中話をするツールとなっているAlexaアプリで別居の母を見守り からの続きです。
別居の母、高齢者の見守り介護に、Amazon Alexaアプリを使っています。
アプリを使う機種は、エコーショー8を使っていますが、右上に小さなカメラがあります。このカメラは固定なのかと思っていましたが、違いました。なんと! ちゃぁんと、カメラは動く母を追いかけてくれます。
モーションカメラっていうんでしょうか?キッチンを歩く母が冷蔵庫へと移動すると、一緒に冷蔵庫方向にカメラが母を追っていき母を大きく映し出します。カメラ前から立ち上がって母が歩き始めると、母が動いていく姿が分かるように広角に部屋を写してくれます。そんな風に このカメラが反応するのはとても面白いですね。それこそ歩く姿を追う事で、腰痛くないかな?とか頭ぼ~っとしていないかな?という健康チェックも出来ます。脳がぼんやりしていると、歩く速度も遅くなるので、その時の意識のはっきり具合もモニター越しに分かります。とても便利です。
そのうち母は慣れてきたようで、話す時にいちいちカメラの前に来なくなりました。まるで普通に家の中で私と会話をしているように母は部屋を動き回ります。なので、カメラに映る母は、普通に話しながら右へ左へ横切っていくという”モニター越しの景色”は、とても面白い図になってきました。
そのうちなんと、トイレに入りながらも話をしていたようで「ちょっと今トイレだから待ってぇ~」なんて声も聞こえてくるようになりましたよ。(しかしね、いくら娘相手でも、通話しながらトイレはないでしょう。)
Amazon アレクサ エコーショーが高齢者に良かった点
Amazon アレクサのエコーショーのアラーム機能は高齢者にもお勧めでした。というのも最近の母は、曜日や日時、時間も分からなくなってきたようです。朝昼晩の区別があまりついていないよう。眠くなって寝てしまうと起きたときが朝だと思ってしまうようで、どんどんと”母だけ日時が進んでいく”という状態になっています。下手すると、朝早く起きて朝ごはん食べて、薬飲んで、昼寝して、ご飯食べて、朝の薬を飲む、をお昼までにこなしてしまうのです。そんな困った状況を解決すべく、エコーショーにおいてはアラームも利用し、活躍してもらっています。
デイケアは週に2回いっています。きっと楽しいのでしょうね。何故か、毎日デイケアだと思い込み、出かけようとしています。また、迎えのバスの乗り場へは1時間前から出かけてしまいます。そんなこんなで。とにかく母は目が離せない状況。これに関してもエコーショーのアラームに活躍してもらっています。
例えばデイケアの日はエコーショーにまずは朝一番で「今日はデイケアの日です」と言ってもらうアラームを設定。そして玄関を出るべき(迎えのバスの時間の15分前)には「デイケアに行く時間です。戸締りをして気を付けていってらっしゃい」と言う言葉でアラームを設定したのです。
アラームの時には、通常より音量が大きくなっているのか?うとうとと寝ていても母は起きます。
もちろんエコーショーのアレクサアプリだけに頼るわけではなく、娘として生身の人間として、母にも同じことを伝えるわけですが、一人娘の私だけでは、そんなに正確に母に連絡を取る事は難しく、忘れてしまう可能性もありますし、時間が遅れる可能性もあります。早めに連絡をしてしまえば、母が今度は忘れてしまいます。そんな不備をフォローしてくれるのもエコーショーでした。
エコーショーは時間に正確。私の様に、ついうっかり..忘れる事も遅れる事もありません。機械には機械の素晴らしさがある。だからAmazon エコーショーは、今は母の介護を一緒にしてくれる、私の大事な兄弟、姉妹に思っています。
それにアラームの言葉は自分で設定できるんですよ。長文だって可能です。一体何文字まで可能なのか?まだ調べていないのですが、ある程度長くすると人間味も出ます。だから出発の時間には「デイケアに行く時間です。戸締りをして気を付けていってらっしゃい」という言葉にしています。
Amazon エコーショーを購入する時に、私のAmazonアカウントから母のエコーショーも私のスポットも購入しているので、購入時には既に私のデバイスが登録されています。そしてエコーショーもスポットもアレクサアプリで動いています。私のスマホにアレクサアプリを入れれば、スマホとも連動します。なので母の家にあるエコーショーの設定は、車で30分離れた家に住む私のスマホに入れたアレクサアプリから行うことができます。アプリから入力する時に、句読点をいれて言葉を設定しておくと、ちゃんとそこに間を取ってくれますした。
余談ですが、母はエコーショーに「行ってらっしゃい」と言ってもらって、機械に受けるサポートにちょびっと嬉し涙も流していました。母として一人娘の私が、どれだけ母の介護に時間がかかっているか分かっているからこそ、家にやってきた小さなエコーショーという器機が私たち親子を、新しい世界へと連れて行ってくれることを心の奥で感じているのだと思います。ロボットが介護をする近未来の、初期バージョンともいえると思っています。
認知症予防にも Amazon Echo Show
認知症のお年寄りに昔の音楽を聞かせると、急に思い出話を始めたり、記憶が戻ったり、意識がはっきりすると聞いたことがあります。なので、アマゾンミュージックも登録してみましたよ。
Amazon Music Unlimitedは、1億曲以上の楽曲やプレイリスト、ラジオなどを楽しめる音楽聴き放題サービスですので、昔の音楽も聴くことが出来ます。認知症予防にもとても良い上に、何の操作も要らない。アレクサ、音楽駆けてというだけだから母にもできる。介護において、こんなに便利なことはありません。
アレクサの通常アカウントから申し込むと1080円/月かかりますが(Prime会員は980円/月)、エコーショーから申し込むとエコーショーだけで使える費用となるAmazon Music Unlimitedの「ワンデバイスプラン」となります。ワンデバイスプランは、今まで月額480円でしたが、2023年12月から料金が改定され月額580円になったようです。
ただ、Amazonプライム会員(月額600円)になれば、プライム会員料金だけでAmazon Prime Music 7000万曲が聴き放題。そしてAmazonから配送される商品なら配送料金も無料になりますので、現在、ワンデバイスプランの良さは、ほぼ無いく、UnlimitedかPrime Musicの2択かもしれませんね。
1億曲以上聞きたければAmazon Music Unlimitedを、7000万曲で良ければプライム会員になるのが良いかもしれません。(認知症気味の母の脳を活性化させるためだけに使う音楽でしたので、私もその後、ワンデバイスプランを解約してプライム会員になり、Amazon Prime Musicを利用しています)
ホント何よりも、母が何か特別に動かなくても音楽が聴けるのが良いです。
だって父が生きていた数年前には、父の認知症予防にと CDプレーヤーと昭和歌謡のCDを探し買ってきていましたから。たった数年前なのに、それももう昔の話。今はCDを探し回らなくとも、高齢の親に音楽を聞かせてあげる事が出来る時代になったのです。
だいたい、母に好きなCDを選んでもらって、プレーヤーに挿入させて、ボタン操作を覚えさせるなんてことは、今の母には無理。でもエコーショーなら「アレクサ~。三橋美智也の音楽かけて」と母が言えば、どんどん三橋美智也の音楽をかけてくれる。三橋美智也って誰ヨ?みっち~?という私でも大丈夫。曲を知らなくても歌手の名前さえ教えてもらえば、何にも分からない私だって、時間を全くかけずに母の希望する音楽を部屋に流してあげられるのです。
なんという、この素敵な世界。
Amazon EchoShowでニュース設定をしてみた
だんだん耳が遠くなってきたので、なんせテレビに関心を持たなくなってきたのも困りごと。台風が来るとか、そういう気象情報にも興味を示さないので、それでは高齢者は何かと危ないものです。ベランダの洗濯物が濡れるかもしれない、飛ばされるかもしれないとか、そんなこと、高齢者には分からないかもしれません。けれど、まずは台風が近づいてきているという事くらい、一般的なその時々の情報として持っていてもらいたいと、娘としては心配しています。
そんな時にもエコーショー。
毎日「アレクサ、今日のニュースは?」と聞いて貰えれば、テレビの時事ニュースを見ることが出来ます。最初に放送局を選んでおくだけで、そのチャンネルのニュースが画面に登場します。
WiFi 我が家はコレを選びました
高齢の母の家なのでWiFiがありませんでしたので、今回、新たに購入しました。wiFiは Visionワイマックスを使っています。
まず費用は「機種買い切り、契約縛り無し、安全サポートなし」にすることにしました。その理由は、やはり高齢の母なので、入院も多い。考えたくないけれど命だって限りがある。2年以上契約することは無いかもしれない..悲しいけれどそう思えたのです。それに今はどんどんと最新のものが登場する時代ですから、2年後なんてWiFiの世界もガラッと変わっている可能性だってある。2年以上の契約は比較する必要が無いと思いました。
そして端末代と月額使用料、安全サポート代金、解約手数料やキャンペーンの差し引き総額で、安いとネットで言われている某社とVision ワイマックスほか数社を比較検討してみました。しかしネット上で沢山の方が安いと言われていた某社は、結局のところ、安全サポート代が高くつくことが分かりました。そして2年以上契約した場合の費用は、計算すると契約縛り有でも無しでも費用は変わらずと分かりました。
結果として「使用期間が2年以内の場合」と言う前提で、どれが安くなるかを比較し、Visionワイマックスに決めたのです。私の購入時は1万円キャッシュバックもありましたので、実質端末代も安くなりました。
キャンペーンはその時々で異なります。費用面も変更されたりしますので、どれが一番安いかはその時次第かもしれません。私が購入した2023年夏は、計算してみるとVisionワイマックスが一番お得な料金体系でした。
(※この記事を書いた翌月。最愛の母に末期がんが見つかり、その数か月後に亡くなりました。端末代は下取りが出来るシステムになっており4,000円が戻ってきました。)
Visionの広告にある「業界最安値級」と書いてあるのは、「最安値」と誇張しているわけではなく「最安値級」。ですので、確かに嘘ではないと思います。
WiFiの設定は簡単
普通は簡単に、みなさん設定出来るのかもしれません。しかし私自身は初めての「コンセント差し込むだけ」のWi-Fi機種でしたので、最初はどう設定すればよいのか悩みました。そこでサポートセンターに問い合わせ。
言われたとおりに、ワイマックスをコンセントに差し込む。すると、エコーショー側でWi-Fiのアドレス(?)が複数表示され、その中で「Visionのワイマックス本体の底に記載されている番号と同じもの」を選択(Visionは筆頭で出ていました)。それをタップし、そこにパスワードを入れました。(パスワードは本体の底に印刷されたシールが貼ってありました。)それだけで無事に完了。設定も至って簡単でした。
その後、スマホに入れたアレクサアプリを見ると、自分のアレクサアプリが全部表示されています。エコーショーを購入した時点で、エコーショーが届く前から、既に私のアレクサアプリには端末として登録されているのです。例え離れた家の母の家にエコーショーを置いたって、私が購入した端末ですので、自動的に私のアプリに登録されます。私が持ち主なので、私が各種アラームなりなんなりを「私の家から母のエコーショーを操作」できるのです。
それって凄い事ですよね。固定電話の時代は勿論、少し前でも、一人で複数のテレビ電話を持つなんて考えられなかった事ではないでしょうか。
それぞれのアレクサ端末に名前を設定するだけで、それぞれの端末に繋がります。会話に関しては、同じ家に住んでいなくとも隣の部屋にいるのと同じ感覚で過ごせます。もちろんスマホのテレビ電話でもこういう事は出来ますが、アレクサを使ったエコーショーの場合は部屋にカメラが固定してあり、カメラが対象者を追ってくれますので、手放し状態での会話が可能であり、電話とは全く違う「同じ部屋にいる感覚」が味わえます。とても楽しい気持ちになります。
Amazon アレクサで高齢の母が一番興味を持ったものは?
テレビ電話はもちろんですが、母は「買い物」に興味を持っていました。そりゃそうですよね。腰も痛くて、なかなか歩いて買い物に行くことは距離が限られてきます。重くてなかなか買えない物だってあります。そんな中、例えば「キッチンマットはどんなのがある?」と聞くだけで、アマゾンマーケットプレイスの中から人気の商品を紹介してくれて、それが家に届くのですから。高齢者にはもってこいです。
アレクサが凄いのはこういう所だと思います。テレビ電話が出来るだけでなく、各種質問に答えてくれたり、教えてくれたりもします。音楽もかけてくれます。ニュースも教えてくれます。天気も教えてくれます。時間も教えてくれます。アラームも設定できます。買い物もできます。
そんな便利なものがパソコンより小さくて、ちょこっとコンセントに差し込んだだけで使える。母が私の言葉を使ったのかもしれませんが、82才の母でもアレクサを見て「凄い世界が家にやってきた」と感動していました。
Amazonアレクサの設定で気を付けた事
ただ一つ、気を付けた事はあります。スマホに登録されているアドレスが定期的にアレクサアプリに登録更新されてしまうのです。例えアドレス帳に登録されている知り合いであっても、知らないうちにアレクサを持っている人同士が繋がって連絡が来ては困りますよね。なんせテレビ電話ですから、突然連絡が来るのは家族だけにとどめておきたいです。その機能はOFFにしておきました。
アマゾンに連絡先を自動アップロードしないようにする設定のページがありましたので、下記にリンクを貼っておきますね。
投稿者 nokonoko