子供の数が多かった昭和の時代、そしてそれ以前の時代には家族の誰かが介護状態になっても、介護する側の人の数は今より多かった筈です。けれど今の時代は、一人の介護者に全てのお世話がかかってしまう事が多々ある時代になりました。
それだけでなく、「多重介護」という言葉が生まれたように、一人の介護者が複数の要介護者を抱えるようになっています。私自身も多重介護でした。
しかし介護者は必死の毎日の中で、自分の健康や心を疎かにしてしまいます。そこでここでは、介護者が倒れない為の介護者の為のストレスに付いてまとめています。
介護によるストレスの影響
介護者が長期間ストレスにさらされると、以下のような影響が現れることがあります。
- 身体的影響:疲労、不眠、頭痛、免疫力の低下、食欲不振など
- 精神的影響:不安、抑うつ、イライラ、孤独感、自責の念
- 社会的影響:友人や家族との関係の希薄化、社会からの孤立
特に「介護うつ」と呼ばれる状態に陥ると、日常生活に支障をきたすことがあり、心のケアが欠かせません。
心身の健康を守るための知識
介護者自身の健康を維持するために、以下のことを意識するように心がけます。
- 自己ケアを大切にする
- 十分な睡眠をとる
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 適度な運動をする(散歩やストレッチなど)
- ストレス管理をする
- 深呼吸や瞑想を取り入れる
- 趣味の時間を確保する
- 悩みを吐き出せる場を持つ(カウンセリングや介護者同士の交流)
- 周囲の助けを借りる
- 家族や友人に頼る
- 介護サービスを活用する(デイサービス、ヘルパーなど)
- 地域の支援団体を利用する
- 罪悪感を持たない
- 「自分がすべてをやらなければならない」という考えを手放す
- 完璧な介護を目指さず、できる範囲で支えることを意識する
介護者が健康であることが、なにより結果的に介護される側にも良い影響を与えるという事を忘れずに、どうぞ我慢せず自分の心を休ませてあげてくださいね。


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