約20年 両親の介護 の日々を送ってきた私ですが、家族を自宅で看る介護者が抱えやすいストレスには、以下のようなものがあります。私自身も全く同じストレスを抱えていました。誰もが感じる辛さなどですので、どうかご自分を責めないでください。ここを読んでくださっているあなたは、もう十分頑張っている筈です。
介護者が抱えやすいストレス5つ
1. 身体的な疲労
長時間(一日中)の家族の介護、夜間の対応、移動や食事の補助など、肉体的な負担が大きくなります。慢性的な疲労や睡眠不足に陥りやすいです。
2. 精神的な負担(孤独感・罪悪感・プレッシャー)
「誰も助けてくれない」と孤独を感じたり「もっと良い介護をしなければ」と自責の念に駆られることがあります。介護が終わった後も、「本当にこれでよかったのか」と悩むこともあるかもしれません。
3. 経済的な負担
家族の介護には医療費や介護サービスの費用がかかり、それが家計に影響を与えることもあります。
4. 社会的な孤立
介護が忙しすぎて、趣味や友人との交流の時間が減ってしまい、社会とのつながりが希薄になることもあります。
5. 将来への不安
「この生活がいつまで続くのか」「介護が終わった後、自分の人生をどう生きればいいのか」など、未来に対する不安を感じることもあります。
家族の介護は頑張らない事も大事
頑張れば頑張るほど、その生活に慣れてしまい、どんどんと無理をしてしまう事もあるかと思います。慣れというものは恐ろしく、自分自身を傷つけ、大切にしなくなり、介護者としての自分しか見えなくなってしまうかもしれません。
でも、私たちは介護者なだけではなく、自分の人生も生きて良いのです。どうかご自身の気持ちに蓋をせず、苦しい時は誰かに助けを求めてくださいね。そうは言っても「誰も助けてくれる人はいない」と感じるかもしれません。私もそうでした。実際、誰も居ませんでした。
結局私は、両親の介護を全力でした後、父母が亡くなるまでの間に自分の家族の生活が壊れてしまった事に気づき、最終的に父母を恨んでしまいました。
本当に望む人生は、私が死ぬ迄ずっと両親の事を好きでいたかった。それは叶いませんでした。両親の介護をしている間に、私の大事な家族である息子の人生を狂わせてしまったからです。
介護者は、どんなに介護の人材が少なく、頑張らなければいけない状況に置かれていたとしても、自分と自分の家族の人生の幸せも、同時に掴んで良い筈と思います。


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