介護は いくら介護保険利用や国からの補助金などが出たとしても、それでは足りないほどお金がかかります。それを引き起こす問題点の一つとしても やはり考えられる介護の人材不足。何故なら、介護が始まると大変な介護程 お金はかかり、そして真面目に一生懸命介護をするほど介護をする側の人も疲れ果て、節約も出来なくなることで 費用はより増えていくからです。
節水しようと思っていても、排せつの世話では洗濯の回数が増えるなど やむを得ない水代も増えます。食費を節約しようにも、介護をされる人の病状に合わせた介護食を毎回手作りで用意する時間さえ無くなってきます。疲れ果てれば、出来る限りの食事を買ってきたもので済ませたくもなるものです。なんせ介護は昼夜問わず24時間の労働なので、食事を作る時間がなくても食事をとらないと体がもちません。そして要介護度が上がるたびに各種介護サービス費用は増え続け、同時進行で介護をする側の人間は 増々疲れ切っていきます。
介護をする側の家族が沢山いれば、それも乗り越えられるかもしれません。しかし少子高齢化社会に突入し、あまりにも子供の数が足りていません。実際私も一人っ子。加えて介護を受ける母とは車で30分かかる自分の家族にも病人が居る中、誰も母の介護において頼れる身内はいませんでした。例え兄弟が居ても近くに住んでいなければ、それはまた誰か一人に負担がかかります。健全な心身の状態であれば安くできた費用も、休むことのできない介護の日々では安くすることさえ出来ない体調となっていくのが 少子高齢化介護 の辛いところかもしれません。
国は医療費削減のために なるべく自宅での医療や介護を勧める時代です。そのための制度が着々と整い、街には訪問診療の医療所が増えてきています。それを利用する状況となる人もどんどんと増え続けています。誰もが明日、在宅介護、在宅医療を受ける可能性がある時代になりました。
介護サービスの組み方・受け方
介護保険を利用することで、各種介護サービスは通常の医療費のように安く利用できます。しかし勿論のこと、介護サービスが増えてくればその費用は積みあがってきます。(もちろん介護費だけでなく医療費も上乗せでかかります)いかに安くサービスを多種受ける事が出来るようにするか?になりますが、ケアマネさんのサービスの組み方で費用が変わることもあります。
私の場合「お金はかかっても良いのでサービスを受けたい」とケアマネさんにお願いしましたら、複数ケースで出された支払い試算額は、どれもなんと月10万前後になりました。確かに「お金はかかっても良いので~」と言った私が悪い。しかしその後それを聞いたヘルパーさんがびっくりし、サービスを組み立てなおしてケアマネさんに提案してくれました。おかげで試算額は2万円程度に落ち着きました。
どういうことかというと、勿論どうにも下げられない介護サービスもありますが、そのように組み合わせ次第で費用を下げることが出来るケースもあるのです。ケアマネさんにミスがあった訳でも、悪気があった訳ではありません。
在宅医療(在宅介護)はチームで行う、とよく言われています。お医者さんも看護師さんも、ケアマネさんヘルパーさんなども、上下関係なく皆が自分の立場で発信し、話し合いをすることで介護を受ける人の生活が良くなるようにしていく、と言われています。
実際上記のサービス利用の件でも そうして私と母を支えてくださる皆が、自分の考えを出し合い、相談しながら助けてくれました。そのような事例は上記だけでなく、在宅医療の中で何度も経験しました。在宅介護、在宅医療でお世話になったチームの皆様には、一生忘れないほどの感謝の気持ちがあります。
色々な事業者さんがいますので、関連リンク→こんな介護事業者さんは困る 私がお世話になった所のように全ての事業者さんがうまく連携を取ってくれるものなのかは分かりません。しかし「介護はチーム。それぞれの業種の強みを生かして、決して上限関係なく話し合いをすることで介護を受ける人の生活を助けていく」という内容の新聞記事を読んだことがあります。私の場合も皆さんが自分の分野から発信し、私と母の為に一生懸命検討してくださったお陰です。
介護で少しでも金銭的負担を楽にする方法
介護をする側の人が倒れてしまうと、当然介護を受ける人間も倒れてしまいます。少しでも無理を減らすために検討出来ることは、時間とお金に関してです。
そして時間に関しては節約できます。今はAmazonやヨドバシオンラインなど送料無料でネットショッピング出来ますので、そういうものを利用して せめて買い物の行き帰りの時間とそれにかかる体力を使わないで済むようにしてあげる事ができます。それが大切だと思います。
そしてお金に関して。同時に私たち介護をする側の人間は、少しでもお金を捻出し自分にもお金をかけてあげなければ誰も幸せにはなれません。お金の捻出方法、補助金などは長くなりますので下記ページ(姉妹サイトも含む)があります。ぜひ確認してみてくださいね。少しでもご自身を助けてあげて頂けたらと願います。