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入浴の介助とお風呂に入れない時の体拭き&高齢者虐待疑いの話

介護:お風呂に入れない時の清拭に 介護の話

 娘の私が母の入浴介助をしていましたが、訪問看護師さんが初めて母の入浴介助をしてくださったとき、私にかけてくださった一言「娘さん!この状態じゃお母さんを一人で入れるの大変だったでしょ」目を丸くしてかけてくださった言葉に、私のそれまでの頑張りが報われた気がしました。一人っ子の介護故、私が一人で母の入浴介助をするしか選択肢はありませんでした。ふ~ふ~言いながら母を支え、洗い、の時間は看護師さんでさえ無理と思ってくださるほど大変な時間でした。そしてすぐその後、看護師さんが動いてくださり訪問入浴が始まりました。いきなり家族の介護が始まると、どこまでが介護サービスに頼れるのか?など全く無知の状態からになります。全部自分がするのが当たり前なのだと思い込んでしまいます。しかしそんな私たち介護者の事を理解してくれるのは、実際に状況が分かってくれるお医者さん、看護師さんがいます。一人ではありません。大丈夫です。

 病状が分からないケアマネさんは、お忙しいことと、病状が分からないので少し動きが遅くなることがあります。でもそれは仕方ありません。医療関係者の方の一声でケアマネさんも迅速に動いてくれます。介護はチームです。どうかご自身一人で介護を抱え込まないように、助けを求めてくださいね。

 

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介助 清拭グッズ

訪問入浴は一週間に1回でした。お風呂に入れない時、そして訪問入浴が始まる前に私が母の為に使っていた体拭きです。タオルに付けて優しく体をふいてあげていました。泡で出てくるのでとても使いやすい石鹸です。年を取るとなのか?病気のせいなのか分かりませんが、体は粉が大量に吹いてしまい、キレイにしてあげてクリームを塗ってあげても、洋服を着替えるたびに皮膚の粉が大量に舞い上がる状態。母は亡くなる2か月前までは一人で入浴できたのですが、その後はずっと私が入浴介護、清拭をしていました。

高齢者の体清拭と意味

 この商品(介護ピジョン 泡でさっぱり体拭き) の使い方は、いたって簡単で誰もが想像する通りの使い方なので割愛しますが、この体を拭くのにはその他にも意味があります。体に傷が出来ていないか、けがをしていないか等を、体を拭く際に観察してあげることです。当然私も「あ・・ここに青あざが出来てしまっているな」「何かぶつけたのかな?」などと思いながら体を拭くのですが、なんせ母はワーファリンという血のめぐりをよくする薬を服用していたため、ちょっとぶつけるだけで大きな痣が出来てしまいます。加えて亡くなる直前のころは、ワーファリンと薬の調整が全くできなくなり、ワーファリンの効きが強くなってしまったため、大変出血しやすい状態になり体が痣だらけでした。

介護施設から見る高齢者の体の観察の意味

 結果、何が起きたのかというと、デイサービス時、母の入浴時で見つけられた痣は「介護者の私の虐待疑い」。帰宅した母が言うには「入浴中カメラであちこち撮影されたよ。痣が出来ているみたいで沢山写真撮ってたよ」とのこと。そして帰宅後待っていたのは、デイサービスから私への電話による聞き取り調査でした。「胸にできている痣は?」「顔にも痣がありますよね?」。聞かれるうちに、素直に答えていた私もさすがに疑われていることに気づきました。さすがに介護施設としても複数の痣を発見してしまっては、放っておけなかったのかもしれません。

 そのうえ母は、少し認知症の気も出てきていたので、私が不在の時にぶつけた痣も「娘が家にいた時にケガをした」「娘がケガをしたとき助けてくれた」とデイサービスで答えたようです。私が何を説明しても「娘さんが居たと言ってます」という解釈になり。。まるで私が後ろから倒してケガをさせて、私が助けたフリをしたという、あらぬ疑いをかけられてしまったようです。その疑いを晴らせず辛かったです。(幸い、訪問介護のお医者さんや看護師さんは、母のワーファリンの値の高さから理解してくれるので、私を疑うことはありませんでした)

 こんなに一生懸命介護をして、虐待疑いをかけられて。何より母の元気な笑顔を見てくださいよ。。という気持ちになりました。デイサービスの人の目には【母は娘にケガをさせられたのに娘を信じている可愛いおばあちゃん】に映っているようでした。母はたくさんの人に見守られ支えられるんだな、と。娘としては嬉しい反面、うらやましくも思いました。「ニコニコしている娘さんでも、介護は裏で何が行われているか分からない」とでも思われてしまったのか?私は「私がケガをさせたのち、母を助けたふりをしていた」そんな娘ではないこと、立証する術もありません。

少子高齢化の介護社会に臨むこと

どうか、真面目に介護をしている家族が、虐待疑いをされることがありませんように。そう願っています。介護殺人や虐待が社会で起きているほど、介護者だって精神的に追い詰められています。これからの少子高齢化社会、本当に大変な時代がやってくると思います。介護者を疑い、より一層追い詰める事など決してない社会にしていかなければならないと、痛切に感じています。

介護の話
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投稿者

父母の介護をしながら
ネットショップ等複数のネット起業をしてきた主婦起業家。
特に母の在宅介護では、これからの介護社会の過酷さを痛感。
まだ情報も少なかったことから必死に自分で介護情報を収集しました。
介護2025年問題を前に、私が介護の前、介護中に知りたかった情報を
ここにまとめています。

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